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言葉の力

日経新聞で1ヶ月にわたり連載された現代美術作家 杉本博司“私の履歴書”。

日経新聞など購読していない私を知ってか、知らずか不明であるが某クライアントのK女史がコピーを送信してくれた。
毎日送られてくるそれには、彼の生い立ちや人生が綴られていた。

私は惹かれた作品を観ると必ず作った人の事を知りたくなる。
人生の上で、最もひかれた作品の多くは彼のもの。
当然、彼の事にはマニアックとも言えるほど調べている。

ものを作るには目的が必要であり、なぜそうなったか理由づけもいる。
私がこの因果関係を意識する事になったのは、彼の言葉によるところが大きい。

実は最近、つらいことがあった。
人生に出会いと別れはつきものでは有るが、心の別れもつらいものである。
今回の連載を読むうちに心が穏やかになれる事が解った。

彼の著書を本棚から引っ張りだした。
これらを読むのは何度目だろう?
しかし毎回、読むと新鮮である。
文章は想像力を掻き立て、より深い考察ができる。
目で見るものを作る私には、それがうらやましく思える。

長年写真を作って来たが未だ、真の何たるかを知るを得ない。

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