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受賞するための10のこと
受賞するための10のこと
WPPIにリンクが貼られているのは世界最高のグランド・マスターの称号を持つJerry Ghionisからのメッセージです。
コンペで評価を得る為のポイントがそこには描かれています。
彼の許可を得て、日本語に直し、直接聞いたことなども加えたものをご紹介します。
1, 強い第一印象
審査員が求めているものは、強い第1印象(インパクト)です。
作品が審査員に提示された瞬間に、強く感情を刺激しなければなりません。
まるで、審査員の頭をハンマーで殴るような衝撃を与えられた場合、良いスコアに向かっている可能性があります。
2,相違点、独創性、創造性
あなたの仕事はクライアントの心をつかんでいるかも知れません。しかしそれが、必ずしもコンペで評価を得られるとは限りません。その作品は他の出品作と相違していませんか?優れた作品は独創性や創造性に富んでいます。審査員に「なぜ私はそれを思いつかなかったのか?」と自問させる様な作品は高い評価を得られるでしょう。
3, 技術点(難易度、ピント、露出)
カメラを使用して目的の結果を得ることは、時に非常に難易度の高いものとなります。その技術は新しい表現をもたらす事にも繫がり評価されるでしょう。
4,画像処理、ハイライトとシャドウの階調、カラーバランス
作品を洗練するための画像処理で気を付けるのはハイライトとシャドウのディティールが失われていないか?シャープ過ぎないか?非現実的なHDR、色の悪さ、肌のレタッチの悪さなど、審査員が最初に気付くネガティブな要素です。画像処理の不自然さが残らないものが良いでしょう。
5,感情、物語性
作品の物語は明白ですか?あるいは、審査員が独自の物語を読み解くのに十分な要素は足りていますか?写真はアートです。その物語にメッセージがあり効果的に伝えられれば、よりアートは理解され、評価されるに違いありません。
6,プリント品質、プレゼンテーション
作品のプリント品質、ペーパーの選択、マットボートへの装丁が悪いと作品価値は非常に低いものとなってしまいます。審査員はその作品を買いたいと思えるかという価値観で見ています。
7, ライティング
ライトは作品のムード、ドラマや質感、遠近感などを表現することに大きな役割を果たします。人の目は明るいものを認識し視線を向けます。よいライティングは主題を引き立てるにあたり効果的です。しかし、それが不十分な場合スコアには悪影響を及ぼします。
8,ポージング、配置、デザイン
ポーズが不十分なミケランジェロの絵画はありません。写真も同様です。効果的なポーズはメッセージを伝えることを手伝います。また、フレーム内のどこに何を配置すするかがメッセージを伝えることに寄与し、評価を上げることに繋がります。
9,構成、トリミング、注目
作品をどのように構成、およびトリミングするかによって、作品のレベルを上げることが可能です。見る人の目が主題に注目をするために重要な要素を忘れないで下さい。
10、カテゴリー、スタイル、洗練度
あなたの作品は提出されたカテゴリーに合致していますか?あるいは、そのカテゴリーやジャンルを再定義させるほと大胆ですか?もし、そうであるなら高く評価を得るに違いありません。