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肖像を撮るフォトグラファーにとって、1番大切な事

肖像を撮るフォトグラファーにとって、1番大切な事は何でしょうか?

江戸後期から明治にかけては、技術でした。
シャッターの時間も長くかかったので、被写体となる人も動かない事が要求されました。
後ろから首を固定したり、何かにもたれかかる必要がありました。
坂本龍馬が台に肘をついてる、あれです。

当然、写される人も真剣な顔になるので、笑ってる顔などはありません。
撮影が成功したかどうかも、暗室で現像するまで分かりません。
だから、写真技師と呼ばれる技術職だったわけです。

 

時代は流れ、現代のデジタル写真は、撮った結果がすぐ分かります。
フィルム代もかからないので、理想的な表情が撮れるまで、いくらでもシャッターを切れます。
人の表情も、自然で笑顔な表情で撮影される様になりました。

これらはカメラ機材等の進歩がもたらした写真文化の発展です。
それは誰でも安易に一見綺麗に見える写真が撮れる様になり、技術や知識を持たないカメラマンの大量発生と言う事態を巻き起こします。
その反面、写真館は技術はもっていました。
しかし、技術に関しては持っていても、お客さまに価値を感じてもらえる様な写真を提供する事は出来ていません。
例えばライティング技術です。
凝ったライティングで撮影しても、その光りの演出がお客さまの個性やファッションとマッチせず、独りよがりとなっている事が少なくありません。
現在、写真館の多くは旧態依然の営業か、もしくは出張カメラマンの様なボケと背景を明るく飛ばす写真を提供するだけで、物語を語れる様な写真を撮る事は出来ていません。


では今の時代、お客さまに必要とされるフォトグラファーとは何でしょうか?
お客さまの期待を大きく上回る、美しいだけではない心を打つ様な写真ではないかと思うのです。
そこに必要なことは、感じるということと、物語を演出するという能力です。
私は、海外のコンペに参加し、欧米の写真文化からそれを磨きました。

肝心なことはフォトグラファーがお客さまと向かい合って、何を感じられるかです。
私に教えを請う人の多くに、それを伝えていますが簡単にはいきません。
長年、感じると言う事をしてこなかった人に、それは非常に困難です。
若い人にはそれに早く気付いたもらい、欧米の様な写真文化を日本にお作ってもらいたいと思います。

肖像を撮るフォトグラファーにとって、1番大切な事

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