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真田さんの快挙と、日本の写真館。
俳優の真田広之さんが、アメリカでエミー賞18部門受賞という快挙をやってのけました。
渡米し20年、地道に歩んだ結果がやっと実ったわけですが、日本で地位を確立していたにも関わらず、それらを捨ててまで、やろうとした事は何だったのでしょうか?
真田さんは、時代劇を作り護ってきてくれた先人達への、恩返しという事を話されていました。
今の自分があるのは、過去の人達がいたからという考えに深く共感します。
そして、今は日本でも時代劇を今風にアレンジするなど、時代考証が無視される事にも危機感を抱き、正統派の時代劇を作りたかったと。
また、海外の映画やドラマでの日本人や文化が、彼らの考えるもので表現され、実情とかけ離れていることも訂正したかったと。
そうした自国の文化を大切にする愛国心が、アメリカの人達の心にも響いたということの様です。
さてその上で、私たちの写真業界を振り返ってみると。
着物の振付がまったく出来ていない。
着物の所作を理解していない。
そんな写真がSNSで日々流れてきます。
また、日本在住・外国籍のカメラマンが打ち掛けを屋外で”お引きずり”にして、コンペでたくさん受賞する、間違った日本文化の発信という事例もあります。
ドレスの文化からすると普通の事かも知れません。
しかし、日本文化は”もったいない”という、価値観を持ちます。
着物を地べたに直に置くなどという、文化は存在せず、必ず”おからげ”にするものです。
その外国籍のカメラマンには、それを教えて差し上げましたが「ありがとう」という返事だけで、何も改善することなく、続けてらっしゃいます。
それを見た無知な日本のカメラマンが、マネをするという情けない実情も存在します。
真田さんの快挙に、日本人であるならば、改めて日本の文化を学ぶことの大切さを考え無ければならないと思いました。