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私が影響を受けた本(人)
昔、結婚情報誌で地方の特集が有った頃。
着物やドレスの特集を担当させて頂いておりました。
その時のデスク氏から久しぶりにメッセージ。
「世界的フォトグラファーの読んでる本を知りたい」
例の何とかチャレンジの一つの様ですがバトンを渡す必要はなく、純粋に知りたいとおっしゃって頂いたので紹介させて頂きます。
と言うか謳い文句に乗せられて。^_^
今日、紹介させて頂くのは、この2冊。
私が最も尊敬する写真家(世間では現代アーティストと呼ばれていますが)杉本博司 氏の「苔のむすまで」と「現な像」。
私が彼を知ったのは遅く2005年。
元々私は人の写真にはあまり興味を持たない、と言うよりあえて見ないようにしていました。
影響を受けたく無かったからです。
ただ日進月歩のデジタル技術については敏感でなければとの思いでコマーシャル・フォトは定期購読してました。(今は買ってませんが)
その中で、彼の回顧録展「時間の終わり」が森美術館で開催され、その図録の事が書かれているのを読みました。
その図録が欲しくなり森美術館に電話をすると送ってくれました。
届いた図録を開いた瞬間、私は頭をハンマーで殴られた様な衝撃を受けました。
普通、写真を多少かじった者なら絶対に撮らないであろう対象(被写体)をまさかの切り口で撮っている。
彼の作品に世界中のアートを求める人達が群がる理由が分かりました。
そんな彼はなぜ、それを撮ろうと考えたのだろう。
そこから彼の事を調べるうちに何が彼を突き動かしているのか?
彼の事を知りたくなりました。
もともと作品よりも人に興味をもつタイプだった私には正にド・ストライクだったのです。
そんな彼が初めて出した本(写真集では無い)が「苔のむすまで」。
考古学から現代。
洋の東西を問わず。
彼が興味を示し考察したもの。
その解釈の仕方にはうならされました。
共感と言うとおこがましい。
目指すべき道であり、私にはバイブルと言えるものです。
苔のむすまで https://www.amazon.co.jp/dp/4104781010/ref=cm_sw_r_cp_api_i_lOCXEbXF86EEG
現な像 https://www.amazon.co.jp/dp/4104781029/ref=cm_sw_r_cp_api_i_pPCXEbTF8DR0S