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審査して思ったこと。
やっと納品も追いつきつつあり、かつWPEのジャッジも終わったと言うことで、本当に久し振りにグランツーリスモで走ったのが、1週間まえくらい。
ところが翌日にはAsiaWPAの審査がスタートということで、またまたしばらくは走れそうにありません。
このままでは今年の国体で昨年以上の順位は成績は残せそうに無い気が・・・。
さて、審査の方ですが、長年コンペに関わってると誰の作品か想像できてしまいます。
ただ、確証はない(誰の作品かわからない状態で点数はつけるので)ので、当然公平な採点を心がけています。ご心配なく。
さてそんな中、今回のAsiaWPAでは過去に見た事が無い様な応募を結構目にします。
いうなら、コンペ慣れしていない方?
ある程度コンペに応募していると、高く評価される作品を見て、自分の作品に足りないものを理解してくるものです。
中には、過去の作品とそっくりなものや、インスパイヤされたと思うものが散見されるのも、そんなところに理由があります。
ところが、コンペ慣れしていない方は、たぶん普段の仕事で撮った記念写真をそのまま応募されています。
決してそれが悪いとは申しません。
私も、同じ様にそれらを応募していますので。
ただし、私と何が違うかと言うと、ストーリーテリングと、クリエイティビティーが無い。
あと、ポストプロダクションのレベルです。
落選したらダメかというと違います。
ここは勘違いしないでくださいね。
プロの仕事としてなら合格ですが、コンペはその上に芸術性や更に高い技術を要求されるのです。
願わくば、その人達が今回の結果を見て「もう止めた!」となるのでは無く、入賞作品から学び再チャレンジしてくれる事です。
私も最初から上位入賞していた訳ではありません。
チャレンジし続け、学び研究した結果、Masterを取得し、ジャッジになったんです。
コンペは受賞を宣伝する為のものでは無く、学びを得る為のものなんです。
ちなみに写真は私が昨年のCosmosAwardsにおけるプリント・ファイナルにおいて、Individual部門 2位に入った作品です。
データ審査の時点では3位でしたが、もっと高い評価をされるべき作品と私は信じて疑わなかったものです。
審査するジャッジにもレベルの差があるのは事実です。
特に、深い意味を持たせたものなどは、ある程度美術や歴史、社会の知識がないと読み解けません。
だから1度の負けで諦めず、再チャレンジするのも意味があります。
おかげで、より高い評価を得ました。
ただ、日本国内のコンテストの多くは、他に応募した作品はNGとされ、それを許しません。
少し残念です。