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青い目のSAMURAI
Gaurin Olivier は私の地元、美馬市脇町でフランスの家庭料理を提供するレストランを経営し、腕を振るっています。
彼は東京で仕事をしていましたが、定年退職を機に脇町へ移住してきました。
なんでまた、こんな田舎に?
理由を尋ねました。
彼は合気道をやっていて、脇町にどうしても習いたかった師匠がいたとかで、日本へやってきてからずっと、毎月来てていたとか。
いざ退職となった時に、どうしようと考え「そうだ!脇町に行こう!」となったそうです。
今では、レストランの経営の傍ら、合気道を地元の子どもから大人まで指導しています。
また、故郷フランスに居る合気道の愛好家へ向けた指導書を出版し、後進の育成に精を出しています。
縁とは不思議なものです。
私は彼のレストランへ食事に行き、初めて会った瞬間に友達になっていました。
彼のフレンドリーで流暢な日本語と、日本へのリスペクトに対し、彼の事を1人の人間として好きになってしまったのです。
この写真のタイトルは「青い目のSAMURAI」としました。
道着を着用した彼は、私の知る彼とは全く異なる印象を受けました。
研ぎ澄まされた日本刀の様なシャープなイメージです。
それを絵にする為に、陰影を強くしたライティングを準備し、背景には日本国旗を連想させる日の丸をオプティカルスヌートを使用して作りました。
産まれた土地や、育った文化に関係なく、人と人がお互いを尊重し合い、共存できる世界を望みますが、現実の世界はそう簡単ではありません。
同じ日本人通しでも、理解する事が難しい事は、よくありますもの。
The BIPP Fellowship (portrait) 20panels 2/20