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越えるのは自分自身
The BIPP フェローシップ(ポートレイト)取得した20枚のパネルを紹介する3作目です。
これは、見てお解りの通り、発明者に憧れる少年を描いたものです。
これを思いついたきっかけは、2019年のWPPIで受講した David Edmonson と Luke Edmonson のグランドマスター親子のセミナーです。
物語を語らせる作品をつくることに掛けて、第一人者の2人の話を聞いていて(英語はなんとなくですが(^_^;)ふと、自分ならどんな物語が語れるか考えました。
自分が過去に撮影していた、アイン・シュタインと、スティーブ・ジョブズの蝋人形を撮った作品が活かせることを、この時思いつき帰国後に早速撮影の準備をしました。
ジョブズに関連するMacを3大並べ、一番古いものは Awagami Factory さんでお借りしました。
そして、ジョブズと言えば、現代の電話器iPhoneの産みの親なので、古い電話器を分解しました。
発明家達の自伝などは、図書館へ借りに行きましたが、小さな町の図書館には、しょぼい数しかなくて、数が足りず本来関係ないものも並べました。
その中には、私が徳島県人であるので、阿波藍史であったり、ロケ場所を提供してもらった革製品の製造販売をする、 ghoe さんの関連する革の本もイースターエッグ的に入れました。
少年の隠れ家的屋根裏か、倉庫を演出するため裸電球を電器屋さんに買いにいきましたが、すでにそれらは売っておらず形がそれっぽいLEDライトを買いました。
モデルとなったのは、毎年成長を記録におこしくださっているお客様です。
彼は、好奇心旺盛でガラクタ(分解した電話)を見せると、絶対にいい顔してくれると確信をもち、相談したところお母さんが快諾してくれました。
衣装は、やっぱりオーバーオールと思いましたが、お客様は持っておらず、友達に聞いてもだれも持っていませんでした。
女の子を持つ友人に聞くと、スカートならあると言う事で、見えないからそれを借りて使用しました。
セットをghoe さんの工房に持ち込み、ライティングを準備して小物も配置し準備完了、彼が登場です。
椅子に座らせてあげて、分解した黒電話のダイヤルを回すと「ジー」と音をさせて戻る事を教えてあげると、早速やってくれます。
そこを撮って、撮影完了。
現像は Lester Miyashiro にアドバイスをもらって、WPPI2020では95点という超ハイスコアをマークしました。
LIVEジャッジでは当初88点が表示されました。
しかし、それに異議を呈したジャッジがチャレンジを申請してくれ、95点までアップしました。
きっと、この点を上回る作品は2度と創れないかもしれないと思いましたが、まさにその通り、もうすぐ5年となりますが、これを上回る作品をまだ作れていません。
The BIPP Fellowship 20panels 3/20