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衝撃と拒絶

 

昨日は久しぶりに休みを頂き松山まで。

日曜にも関わらず車の走る量はまばら。

おかげで2時間程度で到着しました。

 

さて目的は何かと言いますと、私が不肖にも塾長をさせて頂いているプロ・フォトグラファーの勉強会グループ「匠和尊塾(しょうかそんじゅく)」のメンバー4人の写真展を観ること。

 

タイトルは「愛媛から世界へ」。

国際コンペで入賞した作品を地元愛媛の人に見てもらうという主旨で開催されました。

 

当塾で事務局を務める水野の作品を筆頭に飾られた作品は主にウエディングや成人式の。

来場された人たちの反応は表現するなら困った顔?

皆さんが認識する写真とそこに有る写真との間に大きな隔たりが存在し違和感を感じさせたものから来た困惑の表情と言ったところ。

 

なんせそこに有るものは、まるで絵そのもの。

しかしそれは写真と言ってはばからない。

しかもそれらが世界で賞を取ったと言う事実。

自分たちが持っていた価値観が根底から覆される不安。

まるでマトリックスの世界を知ってしまったネオの様な心境?

 

アートとは何か?

これに対し明確に答えられる人は多くいませんが、あえて言うならその答えは1つでは無い。

そのうちの一つは「衝撃」で有ると思います。

そして、時には「拒絶」。

 

人は新しいことを知った時に「衝撃」を受ける。

そして自分の知識が広がる事で一定の満足を得る事も有れば。

時にはそれを認められず、「拒絶」という思考に陥いる場合も。それは、ある意味、自己防衛反応の一つ。

 

今回、来場された多くの方に衝撃や拒絶を覚えさせたという点で見るなら今回の展覧会は成功だったと言えるのではないでしょうか?

 

展示の仕方、作品の見せ方、来場者のエスコート、課題を多く発見した事も収穫だったのでは?

そんな事を考えながら夜の高速で溶ける街の光を眺めながら思った1月の終わり。

 

 

 

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