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ハイライトについて

先日、シャドーーの階調についてお話ししましたが、それと同じ様にハイライトも重要です。
逆光で撮ると被写体が暗くなり、プラス補正する事はよくあります。
しかし、ハイライトが飛んでしまって真っ白になってしまう写真は日頃よく目にしますね。

当然、国際的なコンペでは大きな減点を覚悟しなければなりません。
くどい様ですが写真の源流に有る絵画を思い出して下さい。
美術館に有る絵で、絵の具がのっていないキャンバス地が丸出しの絵など見た事ありませんよね?

日本画は余白を使って、見えないものを暗示させますが、西洋美術は画面いっぱいに描くのが通常です。
そう言う文化のもとに発展して来た写真にも同様の事を求められるのです。
アンセル・アダムスのプリントは正にそれを体現しています。

さて、人の目は視線を合わせた場所に対し瞬時に瞳孔を開け閉めし、最適な光量を得るので、色を判別できますがカメラはそうはいきません。
ではどうするかというと。

ヒストグラムを見ると左端に山が引っ付いているとシャドーが潰れている事がわかります。
対して右端が引っ付いているとハイライトが飛んでいる事を表しています。

ハイライトは飛ばしてしまうと救済する事は不可能です。
対してシャドーは潰れていてもかなり救済する事が可能です。
レタッチで救ったシャドーはノイズが目立って来たり解像感が低いといった問題が出て来ますが、近年それらを処理するソフトは飛躍的に向上しています。

撮影ではハイライトは飛ばさない露出で撮影して全体の調子を整える処理が推奨できるでしょう。
可能な場合は、露出を変えて複数撮影し、HDR合成するとシャドーの問題も解決する美しいデータを得られますね。


 

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