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作品づくりで気を付けること。
Cosmos Awards で2位入賞した作品です。
コンペで評価を得る要素の中でも、最も重要なものの一つはライティングです。
光の硬さ、柔らかさは表現するものに対して印象を大きく変えます。
また、その方向は対象を立体的に見せたり平面的に見せたり。特に日本人の顔は欧米人に比べ平面的なので重要なポイントです。
光が当たると当然、影が出ます。
その影が潰れてしまうとNGです。
写真は階調表現なので、それは当然ですが、海外コンペでは特に厳しい目で見られます。
写真の原点である絵画の世界でも、それは同様であるので当然です。
ただ、意図してシャドーを潰して表現する事で主題を生かす表現もあります。
私が審査をしていて思うのは、海外に比べ日本人の作ったものは、意図せずシャドーの階調が失われているものが多いと言う事です。
美術教育や写真文化の違いがゆえに、海外勢に対し損をしていると思います。
気をつけて下さい。