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大切な出会い。

サンディエゴ写真美術館の名誉館長デボラ・クロチコさんのポートフォリオ・レビューを見学させて頂きました。
本当にいい勉強になりました。

作品の評価するべきポイントを、アプローチの仕方、構図、仕上げなどを客観的に見るのはもちろん、なぜそう言えるのか?という部分を過去の成功例をすぐに検索し、見せてくれるのです。

その記憶力に圧倒されてしまいそうになりましたが、豊富な幅広い知識を持ってこそ出来る仕事である事を改めて理解させられました。

参考になったのは展覧会などでの見せ方。
それも感覚的な様でありながら、論理的でポートフォリオの作り方として置き換えると、なるほどなー、となりました。

今回の企画は、海外の展覧会やレビューに参加し、美術館に永久保存されるなど実績を残す人達のグループ Samurai Foto によるもの。
私が身を置く国際写真団体によるコンペはどちらかと言うと商業ベース。
対するこちらはアート写真業界。
同じ写真でも世界は異なります。
でも写真作品を作ると言う事に関して、根幹は大きく変わらないと言うことも理解出来ました。

あえて言うなら、そのコンセプトでどれだけの数をまとめるか?
いずれにせよ作品を発表すると言う事は、自分の遺伝子を残す様なもの。
仕事、そして生活がかかる日々の中で、それがどれだけ大変かは、十分理解しています。
変わらないのは、どちらも第三者によって自分の作品が評価される。
時には、それが受け入れ難い内容である事も当然あります。
それを受け止め前に進む精神力や忍耐力を持ち、技術や知識を駆使して高みを目指すそれは、まるで登山のようです。

そもそも、そんな道を歩く必要など、無いかも知れません。
コンペも「いつかそんな写真が撮れたら応募したい」」と言った人で、実際に応募した人は知りません。
チャレンジしてても、入賞できなかったり、続けることの意味を見失い、やめた人もたくさん知っています。
名声欲しさにルール違反を繰り返し、失格になった人もいました。

そうなると「どうしてそこまでして?」ってなりますよね。
要はそれを楽しいと思えるかどうか?
それを通して自分が成長していることを実感出来ているかどうか?
だと思います。

さて今度はどの道を歩いて高みを目指しましょう。
今回誘ってくれた友人、SAMURAI FOTOの人達、デボラさんには改めて感謝を伝えます。
ありがとうございました。

大切な出会い。

大切な出会い。

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