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電車で出会った女子高生
先日、上京でのこと。
用事も終わり、帰る電車で。
目黒から山手線で品川に向かい、羽田へは京急に乗り換えです。
その京急の電車を待っていたときのこと。
改札を抜けると、丁度電車が入ってくるタイミングで、一番近い列の大きなスーツケースを持った女子2名の後ろに並びました。
到着した電車は、かなり混雑した状態で、大きなスーツケースを持った女子2名はなかなか乗り込む事ができません。
そんな彼女達を尻目に、横から追い越し乗り込む冷たい人々。
私も、このままでは乗れない！と危機感を感じ、心を鬼に。
横から先に乗り込みました。
女子達がふと「私たち乗れないパターン？」とつぶやきました。
旅は道連れ世は情け。
私はドア側に僅かながらスペースが出来る様に詰めて「がんばれ」、そっと声を掛けて上げると、勇気を出して乗り込めました。
私も過去にはじめて通勤列車に乗ったとき、スーツケースが邪魔で1本乗り過ごしたことがあります。
その時は次の電車に心を鬼にして乗り込みました。
なんせ、田舎ではそんな通勤ラッシュなんてありませんし、そもそも移動は車で列車にのることもありません。
列があるのに、追い越すなんてことも経験ありません。
きっと彼女たちも、お上りさんと思って「どこから来たの？」と聞くと、宮崎から。
レスリングの試合に来ていた女子高生でした。
レスリングで大学進学を考えているとか。
アジア大会を目指してたけれど、負けてしまったみたいです。
でも、大丈夫。
きっとあなた達には素敵な未来が待っている。
だって、知らないオジさんの事でも、その一瞬にその人のことを見抜き、信じる事ができたんだもの。
その直感と生き抜く力は、必ず人生で役に立つはず。
がんばれ女子達よ！
