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私が影響を受けた本(その4)

今日の紹介。
物語も読むのが好きです。
百田尚樹さんの【永遠の0】や【海賊と呼ばれた男】は引き込まれて一晩で読んでしまいました。
そんな中紹介させて頂く2冊。
どちらも物語の主人公を一流のアーティストとしてとらえ、その人物像を探るべく読んだものです。

1冊目は【利休にたずねよ】
戦国時代の茶人、千利休の物語。
利休が秀吉に切腹させられるところから物語はさかのぼります。
マルセル・デュシャンの「レディ・メイド」を700年も前に日本では利休が「見立て」としてやっていた。
そんなところから興味を持ったのがきっかけです。

2冊目は【等伯】

国宝「松林図屏風」の作者、長谷川等伯の物語。
彼が日本一の絵師を目指した理由が、物語の作者の表現の仕方に疑問を感じましたが物語の進め方は面白く読ませてくれました。
松林図を描き上げ、秀吉やその場に居合わせた家康に見せた時のその反応。
それは心が熱くなりました。
朦朧(もうろう)体と呼ばれる作風は明治の日本画の巨匠、横山大観や菱田春草らによって生まれた様に語られますが、ずっと昔の戦国時代のこの絵は正に朦朧体。
日本美術の奥深さを感じます。

私が影響を受けた本(その4)

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